わらび座オンラインショップ

2018年7月30日月曜日

北海道日記 第三章「公演」

今回は三日間
とある信用金庫様の記念事業としてお呼びくださいました。


厚岸町(あっけしちょう)
標津町(しべつちょう)
別海町(べつかいちょう)
の三ケ所で公演させていただきました。


公演させていただいたのは地域の小さなホールや地域の会館。

「小さな町なので、ここでミュージカルができるなんて思ってもみなかった」
と主催者の方々の喜んでいる姿を見て、
「いい公演を届けよう」と誰しもが思ったはずです。


KINJIRO!のあえてコンパクトなセットが大活躍!!
「どんなところでもできる舞台」というのをみんなで実現させた公演でした。



小さな会場だからこそお客様の呼吸も聞こえ、
それを感じながら一緒に公演を作っていく。

その会場のその地の方々の「徳」を感じながら舞台を作る、
そんなことが大事なのかなぁと
若造の片村はそう思いました。笑



三ケ所、位置関係としては近いけれども
お客さんの反応は全く違う公演。

しかしどこか共通したものがありました。


冒頭、
金次郎が暮らしていた村がすべて流されて、
人々は路頭に迷い、投げやりになったり、未来が見えなくなっている中、
金次郎が言います。
「川も、お天道様も、意地悪してるわけじゃねぇと思うよ。
 むこうはむこうの都合があるんだろう。
 そこんところ、人間がうまくやんねーとさ!」

その時に「ふふ」という微笑み、
強くうなずくお父さんお母さんたち、
が目に、耳に、飛び込んできました。


海が近いこの地域、
海と一緒に暮らしてきた人々、漁師の方々、
津波を受けたこともあるといいます。
最近はサンマが上がらず頭を抱えているそうです。

でも「意地悪してるわけじゃねぇとおもうよ」

その言葉の意味を誰よりも実感されている姿をみて、
うれしく思いました。



終演後のお見送り、


ひとりひとり握手をしてくださいました。
三世代そろって身に来ていただいた方や、
「40年ぶりに観にこれた」とおしゃっていた方
わらび座を待ってくれていた方がこんなにもいたことに驚きました。



カーテンコールでは「松浦武四郎」のことにもふれると大きな拍手が起こりました。
ばっちり宣伝しましたよ!成功間違いなし!!笑

実は、
金次郎に蝦夷地の開発が命じられていましたが、金次郎が断ったため、
その後に松浦武四郎が開発に入り、
「北海道」と名付けたと言います。(ものすごく簡略化しましたが)

不思議な縁を感じます。
金次郎が名付けていたらどんな名前になったんでしょう、、、

北徳国?!(ほっとくこく)
いや、ほっといたらいけませんわ(笑)




打ち上げでは地元のカニやエビをふるまってくれました。


お高いのでは、、、


勢いあまり、カニが刺さる。笑


食べ方も教えていただきました。
残さず味わうすべ。

食べながら漁についても、、、
エビも帆の船で漁をしているそうです。


スクリューでエビの住処の水草を傷つけたらいけないからね


あぁだから「意地悪してるわけじゃねえ」が響いたんだ。

人間の都合だけではなく他の命も考える。
人間は大きな自然の一部。二章で書いたように、自然と共に生きる。
そう感じながら生きてきた北海道の心はなんて素敵なのかと感動しました。


翌日はフェーリーで北海道ともさようなら。
もう少しいたかったですが、
全身で北海道を感じれたことには大満足!!

あと数回北海道公演があるようです。待ち遠しい(笑)

そして「松浦武四郎」は北海道ロングラン!!
どんなブログががるか楽しみですね(笑)



最後に、
この公演を準備してくださった、信用金庫の皆様、
そしてご来場いただきました皆様、
本当にありがとうございました。
またお会いしましょう!!




PS:帰りにもセイコウマートによりました。
  北海道の旅は、
  「セイコウマートに始まり、セイコウマートに終わる