春の訪れを待ちに待つ東北の地では
一番うれしい季節です。
道路の雪もすっかり解け、駒ヶ岳の雪も
解け始めています。
馬の雪形が現れると、田んぼの作業が始まる、
と言われていますが今年は早く見えそうです。
59期の4名は2月24日、26日に卒業発表、
そして3月6日に卒業式を終えました。
少しの休みのあと、4月からの舞台出演に向けて
稽古に励んでいます。
59期は初めから終わりまで四人、
少数精鋭で何事も一緒に取り組んで来ました。
少ないゆえにより厳しさが求められ、
本当のアンサンブルとは・・・
今、舞台に求められるものとは・・・、
その仕事に立ち向かう自分は・・・
など、必死に模索し続け、
その思いを全て2日間の発表に込めました。
24日は、日本舞踊「雨の五郎」、
1年生の舞踊を挟んで
演劇「おらの話コ聴いてけれ」
一人ひとりが、それぞれのばあちゃん像を
作りあげ、舞踊シーンは、わらび座のかっての
舞台で取り上げたものをモチーフに構成、
1時間の作品に仕上げました。
3月1日~5日は、養成所始めての
「沖縄の自然と歴史、文化を訪ねる旅」を行いました。
日本でただひとつ、島ぐるみ戦場になった地には、
いたるところにその跡が残され、
改めて沖縄の現状に心を揺さぶられました。
那覇市にある、珊瑚舎スコーレの夜間中学には、
貧しさや戦争で学校に行けなかった
おじい、おばあたちが
文字や、算数、英語などを学んでいます。
訪れた日は、朗読の発表会のリハーサルで
自分の歩んできた道を作文にしての
発表でした。
それぞれの方々の思いがとつとつとした朗読
の中にあふれ、研究生も創作した語りとはいえ、
卒業発表で語った「おらの話コ聴いてけれ」と
ダブって 思わず涙が出ていました。
発表の前には、研究生の太鼓や踊りをいくつか
観てもらいました。
珊瑚舎スコーレを見学 |
スコーレ夜間中学校朗読発表
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やちむんの里のシーサーと |
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1945年4月1日米軍が上陸した読谷村の浜 |
平和の礎 |
この他、沖縄民謡のライブを聴いたり、
ガラビ壕やひめゆり記念館、辺野古見学
最後に沖縄国際通りで買い物など、
5日間フルに動き回りました。
印象的だったのは、やはり沖縄の人々の
温かさとやさしさ、明るさ。
タクシーの運転手さんも気さくに声を掛けてくれ、
会話が弾みました。
本当に実りの多い旅でした。
3月20日で1年生60期も1年度修了、
4月中旬には新しく7名の62期生が加わります。