東京公演もあっという間に千秋楽を迎えました。
5日間8回公演。
本当にたくさんのお客様がご来場くださいました。
ありがとうございます。
何度も足を運んでくださったお客様もたくさんいらっしゃいました。
お客様の反応は十人十色、千差万別といいますか、お客様の数だけ感想があった、と私は感じました。
初日のお客様の反応と中日、千秋楽でも全く違い、1日1日私達の作品も何かが変化していってるのを手にとるように感じました。
私が1番印象に残ったのは初日のお客様の反応です。
1幕が終わり、暗転を迎えると、呆然としたお客様からパラパラと拍手があがりました。
終演した後、お客様から「どんな風に見ていいのか、どう感じていいのかわからなかった。でも無性に涙が出たり、凄く気になったりした」という感想をいただきました。
見終わったあとにしこりが残らないのではなく、その後のお客様がどう感じてくださるかがとても面白い作品です。
ブッダやそれを取り巻く環境のキャラクター達、民衆、たくさんの出演者がいる中で、お客様一人一人が自分の状況や環境に合わせて感情移入の仕方が変わり、作品の見方が変わる。
稽古の途中に、演出家の栗山先生がおっしゃった
「役者の力だけではなくお客様の想像力にもかかっている」
という言葉を思い出しました。
お客様にこの舞台を見ていただく事で、単純にストーリーを把握していただくだけではなく、お客様の想像力を更に育てていけるような、それによって舞台も成長していけるような、そんな相乗効果が生まれれば良いなと思っています。
今日からは、大阪公演。
3日間4回公演。
回数にすると本当にあっという間です。
1回1回の公演がより多くのお客様の心に響いてほしいと願っています。
しかし、粛々と、気負わず上演してまいります。
シアターBRAVA!にてお待ちしております。