さてさて、九州にいる私たちですが・・・今日はぐぐっと北上して岩手県花巻市にある宮沢賢治資料館での思ったことをお話したいと思います。
猫の事務所の猫たちが迎えてくれる、宮沢賢治資料館。
宮沢賢治に関する資料や、童話のアニメーション、作品年表など様々な展示があります。中央にはみにプラネタニウムがあり、賢治の宇宙の話が流れたりします。
館内をまわって目に留まったのはやはり賢治のチェロでした。そしてその隣にかわいらしく座っているのはトシのバイオリン。トシとは賢治の妹で、賢治のよき理解者という話は有名です。チェロが下手だったといわれる賢治ですが、トシと一緒に演奏することもあったとか。
「永訣の朝」という詩でもわかるように、賢治はトシを大変大事に思っていました。童話の新作ができると、賢治は真っ先に妹のトシや弟の清六に読み聞かせ、感想を聞いていたとのこと。賢治の作品は、賢治ひとりでつくられた作品ではなかったのかもしれませんね。
今上演しているわらび座ミュージカル「セロ弾きのゴーシュ」の中に、原作には存在しない、モリンという女性が出てきます。モリンは優秀なバイオリン弾きでゴーシュとともに演奏の練習をしようとしますが、ゴーシュはそれを受け入れません。そんなゴーシュにモリンは「音楽は一人でやるものではない」と訴えます。
モリンの言葉にゴーシュは新たな気持ちでセロを再び弾き始めます。
きっとモリンってトシなのかなって思います。
一人で行き詰ったとき相談できる人がいるってとっても大事ですよね~
ゴーシュとモリンのデュエットがあります。
♪この音が風に乗って はるかかなた天まで届いたら
音楽は必ず誰かを幸せにできる♪
いろんな想いが楽器や歌声の音に乗って、様々な人に届いたらうれしいなって思います。
明日も明後日も元気にがんばろう~♪