わらび座オンラインショップ

2011年4月26日火曜日

この仕事の原点。

わらび座では毎年、修学旅行や宿泊研修で観劇に来てくれた小・中学生に、ソーラン節や秋田音頭などの踊りを教えて一緒に踊る、『踊り教室』というものを行っています。
かれこれなんと35年以上続けてきた事で、私もこれまでたくさんの子ども達と触れ合い、共に笑い、共に涙して、最高の時間を色んな地域の子ども達と共有してきました。

今年も、初日を迎えてから、何校か来てくれています。
今月は主に、盛岡や岩手県内、宮城県内の学校さんが早速来てくれました。

あの大地震から1ヶ月、先日は、気仙沼の学校さんが足を運んでくれました。
気仙沼では震災の爪痕が今も濃く残っていて、子ども達の心に残した傷も、並大抵のものではないと思います。
そんな中、今だからこそ、この舞台を子ども達に見させてあげたい!宿泊研修に行かせてあげたいという先生方の熱意により、父兄の方々も納得してくださり、今回の研修が叶ったそうです。

研修の前日に始業式を行い、何とか秋田に来れたものの、震災以来、一度も顔を合わせてなかった子ども達は、皆に会ったらホッとしたのか、普段より随分テンションが高かったそうです。

余震に怯えて、不安がなくならない生活の中で、久しぶりに見知ってる顔に会えたらそりゃあ嬉しいだろうな、と子ども達の元気な明るい姿を見て思いました。

声の限りに掛け声をかけあい、体力の限界を越えて必死にソーラン節を踊り、クラスが、学年が一つになるように練習しました。
心を一つにして掛け声を掛け合おう!しんどくてもしっかり腰を落として踊ろう!と声をかけると、はい!ととても元気な返事が返ってくる。
例年の中学2年生より、随分大人だなと感じる事が何回かあったのですが、この震災が子ども達をしっかりさせたのかと、大人にさせたのかと思うと、胸がじりじり焼けるような気持ちでした。

踊りを教えたお返しに、子ども達がお礼として「栄光の懸け橋」という歌を歌ってくれました。

「震災以来、一度も会えなかったので、全然練習出来なかったんです。今日これを歌う事を知らない子もいるんです」と先生がおっしゃってました。
それでも、肩を組んで一生懸命歌ってくれた皆の気持ちが、心の奥底に伝わりました。

震災が起きて、今までは当たり前のように普通に生活してたのに、急に当たり前じゃなくなって、大切なものを奪われて…その辛さは、計り知れないものだと思います。
そんな中で私があの子達に何をしてあげられるのか…。
ほんの少しでも心の癒しになれば、少しずつでいいから笑えるようになれば、そう思い、一緒に汗を流して、私も体力の限界まで出しきって踊りました。
一生懸命何かに取り組む大切さ、誰かと一つになって頑張る姿勢、心のどこかに刻んでほしいな、と思っています。

私も、子ども達から日々勇気を、元気をもらっています。
先週宮城県栗原市の子ども達も研修で来てくれました。
彼らの地域は幸い内陸だったので、大きな被害はなかったそうですが、3年前の栗原の地震の際、たくさんの人達に助けてもらったので、今度は自分達が何かしたい!と代表の生徒さんが挨拶をしてくれました。
助け合う心を持ち、励ましあい、今一人一人が立ち上がって勇気を振り絞ろう、という事を教えてくれたのです。

世界中の優しさでこの地球を包みたい

とお礼の合唱で歌ってくれた彼らのきらきらした心に、本当に感動しました。

この仕事を選んだ私に、出来る事はもっとあるはずだ!と日々考えさせられます。
この仕事の原点を、もう一度見つめ直そう!と思っています。

随分長文になってしまいすいません。
読んでくださってありがとうございました。