わらび座オンラインショップ

2010年10月19日火曜日

響☆くさかの日記

お久しぶりです。響班照明の日下(くさか)です。

先日、愛知県内のホールでALIVE公演がありました。
そのホールでは、調光オペレーターは2人だったのです!


1人はいつも通り私なわけですが、このホールはいつものやり方が出来ないので、もう1人必要だったのです。


作品を立ち上げの時に照明のシーンがたくさん作られて、そのデータを公演先の『調光卓』という明かりを制御する機器に読み込みさせてオペレートしています。

読み込みが出来ないけどデータを打って記憶させれば再生できる調光卓もあるのですが、先日のホールは記憶出来ないのです!!
(ノ>д<)ノ


「記憶がなければ公演できないよぅ。。。」
(:_;)
なんてことにはなりません♪

昔はデータ記憶なんてなかったんですから。


『手組み』または『マニュアル』と言われていますが、どうやるかといいますと。。。

ここから長いですよ!
( ̄— ̄)

照明は いくつもの明かりを組み合わせて作られています。
上からの青の明かり、赤の明かり、後ろウエからの白、横からのオレンジ。。。等々、それらひとつひとつがチャンネルと言われていまして、赤だけでも一列目、二列目などにチャンネル分けて。。。

大舞台では このチャンネルがいくつもあります。
去年私がやっていた わらび劇場の『舞子の蔵』では250チャンネル位でした。

何Ch(チャンネル)がゲージ(明るさ)いくつ、何Chが。。。ってフェーダーといわれる調光するつまみ?を上げていってシーン(cue。キュー。略してQとも表されている)を1段目に作ります。

それが3シーン分(=3段)作れるようになっています。
データが読める卓でも だいたいの卓は3段あります。
制御できるチャンネルが多い場合はフェーダーが無いノンフェーダーといわれる卓もあり、テンキー(パソコンにある数字のとこ)が卓にあって そこでチャンネルナンバーを打って トラックパッドで上げたり。。。とかしてます。


その3段をうまく使って、次のシーンをスタンバイの段に作っていき、タイミングがきたら実行段を変える。Ch1と2を入れ替えるだけなら実行中のシーンの段を手で変えたりとか うまく作品の話の流れに合わせられるように、尚且つちゃんとした明かりになるように立ち上げで作った元の明かりのデータをみてシーンのやりくりを考えます。

この次々組む作業を全国公演の大型班の方は一人でやっている方も居ますが、なにしろ響はライブ!!
次々明かりが変わります。
(゜_゜)

なので、一人では手におえません!!
そのため、明かりを変えるタイミングが分かっている私が段を変えたり、手で ちょっと変えたり、フェーダーを上げ下げしてチカチカさせて、もう一人の方にシーンを組んでもらうという体制でやりました。

いゃ〜共同作業です。
私 初めてだったので。。。
(^^;

段変えたら すぐフェーダーを上げ下げしないといけないのでスタンバイの段を違うのにしてもらったり、チカチカしてる最中に次のシーンを組んでもらったりしてました。

シーンのゲージが書いてある紙を見る余裕がない箇所が何ヵ所もあって、カラービニテを使って赤が貼ってあるやつだけ上げる とか琴ソロ、尺八ソロで上げるもの下げるものとか『琴』『尺』『Dr.↓』ってフェーダーに貼ったり、やり方練習してみて悩みました。
(;^_^A
組みやすいようにいつものチャンネルの並びも変えたりしました。
(1・2・29・30を上げるより1・2・3・4を上げる方がパッと手上げしやすいとか)

公演は大きな問題はなく終了しました。
組み手の方、ありがとうございました。_(_^_)_
生徒さんも手拍子とかノッてくれてました。


高校演劇がホールで大会の場合は このやり方をやるんじゃないかな?
私も演劇部でホールで大会だったんだけど、役割が照明じゃなかったのでね。。。
講習会では やったので。

全国には このように記憶出来ないホールがまだあります。記憶卓の方が多いのでそちらに慣れていると大変ですね
(;^_^A

長々と失礼しました。
ではでは
(*^o^*)/~