今日は8月6日でした。
今日も暑い日でした。
65年前の、暑く、熱かった日を思わずにはいられません。
「命の花」を奪われた人たち
みんな 空に向かって のびのびと 花を咲かせていたのに
ほんとは、誰にも奪えるものではないのに
舞台の仕事をしているということは、
人のために何ができるんだろうと自分に問い続けることでもあると思うのです。
一見、非生産的な仕事に思えますから。
でも、こう思います。
心も健康じゃないと真の健康体とはいえないように、
みんなの心に平和がもたらされないと真の平和とは言えない。
私たちは舞台から、お客様たちに心の平和を感じてもらえることができるんじゃないか。
そしてその方たちから、また周りの方たちにその心を伝えていってもらえるんじゃないか、と。
観阿弥の創作した「自然居士」は、その理想の姿とも言えます。
悪とたたかう自然居士。
といっても、その武器は腕力でもなく、金の力でもなく、説教でもなく、
人を救いたいという慈悲の心。
芸の力で人を救いたい。
せめて舞台の上からでも、その心を届けたい。
なかなかうまいことは言えませんが、
8月は平和のことを考え、人のことを考え、命のことを考える月でもあります。
もっともっと深いことを伝えなきゃいけないのでしょうが・・・
私の器にはまだ入りきれないことが多すぎますね。
ゆぽぽのホテルロビーでは、
男鹿和雄さんの「ヒロシマ・ナガサキ展2010」が開催されています。
どなたでも無料でご覧いただけますので、ぜひお立ち寄りください。
男鹿さんも、絵を通して伝えたい心があるのだと思います。