先日の岡山の高校公演でのこと。
最終盤、芭蕉が旅の中で悟った、俳句の「心」を語る、
象潟の場・・
芭蕉「仙台の女郎達や、熊吉親子や捨て子・・彼らのために、
私の俳句で伝えてやることがあるのではないか・・」(筆者意訳)
「そのためには、お金も貰おう。施しも受けよう」
そのとき、客席のある男子の声が聞こえた。
「やっとわかったか!」
終始ざわざわしていた客席であったが、
彼らなりに「おくのほそ道」をしっかり見ていたのだ、
と思った瞬間だった。
・・その時、思わずクスッと笑ってしまった曾良でした。