ここは三島城内。
「鶴、つるー」と母親妙林の声がはずんでいる。
婚礼用の打ち掛けを広げている。
それは、大祝家に代々つたわるもの。妙林もこれを着て先代の大祝様に嫁いだという。
「さぁ、羽織ってみなされ」と鶴にうながす。
鶴はクロタカの事が気がかりで、とてもその気になれないという。
妙林「クロタカ殿は、和睦の使者として話しが長引いているのじゃろう。和睦には条件の話し合いがつきものじゃ」
妙林は、婚礼の事で気持ちがいっぱいなのである。
鶴はクロタカの帰りを、今か今かと待っている。
そこへ足音が近づいてくる。
「無念でございます鶴姫様!」
敵は喜んで話し合いに応じるふりをして、一人安成殿だけを船の中に呼び入れ、騙し打ちにしたという。卑劣な仕業は陶晴堅策略だったのだ。
鶴「自分がクロタカを殺してしまった。私が和睦さえ望まなければ…私のせいでクロタカは死んだ。龍神様、あなたは海の平和を守れと言った。憎しみに憎しみを返してはいけないと言った。だから和睦を考えたのです。それなのに、なぜ?!!」
鶴は怒りと悲しみが爆発し、狂乱にまでなっていくのである。
今回は、坊っちゃん劇場誕生の時から関わっている、照明チーフの黒沢幸路さんです。
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こんにちは。
私は愛媛で暮らし始めて、もう丸三年になりました。
「愛媛産には愛がある」
これは愛媛産の農産物等に貼られているキャッチフレーズですが、本当に愛媛にはたくさんの愛がありますね。
この坊っちゃん劇場もたくさんの人たちの愛に包まれて、日々成長してきたと思います。
これからも皆様に愛される、地域に根ざした劇場でありたいですね。
ちなみに愛媛産の食べ物でおいしいものは、鯛の刺身、ハマチの刺身(大嫌いだったハマチが愛媛産で好きになりました)、みかん(いろんな種類があって楽しい)。
まだまだおいしい物いっぱいありますが、全部書いていたら舞台の仕事が間に合わなくなっちゃうのでこの辺で…。