上手前にはクロタカを見送った鶴が、和睦の交渉にいったクロタカへの不安を打ち消すように笛を吹いている。
下手前には安舎、宗昭、光茂が、海に出ていったクロタカを見送っている。
宗昭「安成殿の船はもう見えなくなった。」
光茂「正気の沙汰ではない。あの大内を相手に和睦が叶うと、安成殿は本気で信じておられるのか。闘いもせずに和睦とは、安房殿が浮かばれぬ。」
…などと、家臣はそれぞれの思いをぶつけあう。
安舎「いくら大内義隆でも、話し合いに来た使者に手を出すような、人の道にはずれたまねはしないであろう。」
宗昭「和睦はかなわずとも、無事に戻ってくださればいい。」
安舎「情けない事を言うな。和睦は鶴と安成が、将来をみすえて出した結論だ。仇討ち、名誉を守るよりも、あえて民の命を守ることを選んだ。たやすい決断ではなかったはず。われらがそれを支ええてやらねばならなぬ。よいな。」
と家臣をさとす。
舞台中央では、船に見立てた台のうえに床几が向かいあっている。クロタカが陶晴賢と交渉している。
その背後から忍び寄る影にクロタカは切られ、和睦の交渉は無残にも打ち破られるのである。
この場面は三重構造だ。
クロタカは切られ、「鶴ー!」と息を引き取るまえに叫ぶ。
下手前の鶴は、ハッとその声が聞こえたかのように笛を吹くのをやめる。
笹岡の休日。
海にいってきたぞー。本格的には今年始めてだー。
山に海に、そして釣り。アウトドア、バンサイ。
海に飛び込み過ぎて、筋肉痛!(前転、後転もどきでドボーン)
暫くは静かに動こう・・・。