伊予の民
「家が焼けた 納屋が山が、森が焼けた 赤子 父ちゃんが死んだ」
「黄金の稲穂は黒こげ、緑の畑はめちゃくちゃ、冬の足音聞こえても、寝るとこがない、食うものがない、このままいけば飢え死にするぞ」
大内、陶の軍が攻めこみ、今治の屋敷、庭に怪我人が沢山来ている。
舞台の別の一角で、大内と陶は、攻撃が成功してほくそ笑んでいる。
大内 「晴賢、随分と早く引き上げたのう」
陶 「豊後の大友義鑑がくる。大友と闘う前に、攻め落としたきところあり」
二人の狙いは大三島。
いくら神の島だとて、恐れるものか。我、行く手阻む者はなぎ倒せ、切り捨てろ、この手で天下掴むぞ、みてろ。
野望をむき出しである。
この場面は(明暗という歌で攻める者と、なんの罪のない者の悲惨な状況を映し出している)、大内と陶は、別々に己の天下を夢見ている。
陶は、主君・大内を押しのける野望を持っている。
大内はまだ気付いてはいない。
二人の姿は舞台から消え、鶴姫とクロタカが大三島から駆けつける。母上はご無事だろうかと、今治へ来る。
途中、壊れた船の破片や弓矢、ちぎれた鎧などが潮にのって流れるのを見てきている。むろん亡骸もだ。
母・妙林は、怪我人の手当てなどをしている。
お互いの安否を確認、すぐさま鶴姫とクロタカは、母と共にかいがいしく手伝い、怪我人の手当てに走りまわる。
第七場 前半。
今回は、坊っちゃん劇場に出演している女優陣の中から、稲穂さんにメッセージを載せて頂きます。よろしくお願いします!
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皆さん、こんにちは!
自称・わらび座のスーパーアイドルいなほちゃんこと、権田奈穂です。
愛媛の地に来て、早3ヶ月が経ちました。
おかげ様で「鶴姫伝説」も好評で、沢山のお客様から感動の声をいただいています。
愛媛は、先日から梅雨入りしたにもかかわらず、雨が降らない日々です。 天気が良いのはうれしい反面、水不足という切実な問題を抱えています。
今、坊っちゃん劇場の男性陣は、「ササやん」こと笹岡さんの指導の下、ソーラン節と豊年太鼓の練習に励んでいます!豊年太鼓は雨乞いの太鼓。太鼓の響きが天まで届いて雨が降りますように・・・。
それにしても坊っちゃん劇場での仕事、私は今回初めてですが、本公演以外の仕事の多さに目の回る日々です。
トークショー、バックステージショー、ファンクラブの集い、出張ワークショップ、小公演に交流会・・・それに加えて今月は民舞発表会、来月始めは言葉の発表会で「走れメロス」と、弁慶と富樫の「勧進帳」を準備しています。
いやー、鍛えられます。大変ながらも一つ一つの事をやり遂げた喜びは、格別なものがあります。
よーし、がんばってやりきるぞー!と闘志を燃やすいなほでした(笑)
ところで私いなほは、現在坊っちゃん劇場オフィシャルブログにも「いなほのほっと一息」という題名で、坊っちゃん劇場の日々の呟きを書き込みさせていただいております。
もしよかったら覗いてみてくださいねー♪