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2009年5月30日土曜日

第五場 大山祇神社(御田植え祭)

安芸の国から、田楽法師たちが笛太鼓を鳴らして、客席を道中にみたて賑やかにやってくる。
今日は、大山祇神社の御田植え祭なのです。

後には早乙女たちが、楽しくついて来る。
舞台にはこの日を待っていた、大祝、安房、妙林、鶴、クロタカが迎える。

座長の挨拶に応え、大祝は「安芸・伊予の二つの国が共に栄えるよう、一緒に祝おう」と声をかける。

境内に登る田楽衆。我が弟、安房も太鼓を腰に下げて加わる。
座長は、ささらをすりながら歌う。
私、大祝は、徐に笛を取り出し吹き始める。
武芸はもとより、歌舞音曲は得意な家族だ。

鶴は、始め笛を吹いていたが、早乙女らに誘われ、田植えの作業にはいる。
歌も軽やかに、早乙女も歌いだす。

鶴の意外な一面に見とれているクロタカをあざとく見つけたカモメ(鶴とクロタカは惹かれあっているとキャッチしている)は、クロタカを早乙女らと一緒に作業踊りの中に引っ張りこむ。

みんな、生きいきとしている。

そうこうしている間に、御田植え祭は終わるのである。

鶴は田楽法師に、「瀬戸の海・・・いや、異国も見てみたい。そんな遠くまで行ける船を造れる木材が、安芸の国にあると聞いたがどうなのじゃ?」などを聞く。

好奇心旺盛だ。

そのお転婆ぶりをからかうが、反対に鶴に言いまかされそうになり、無邪気な子供喧嘩になりそうになる。

続く。



さて、公民館などでの稽古が終わり、いよいよ劇場入りですが、近況報告をひとつ。

田楽法師は、太鼓を腰にさげ、長いばちで両面を打つ。
身体は、腰を中心に無限大∞に上体をくねらせて打ち、更にバチも回し屈伸もするし、伸びもする。空を仰ぐようにもする。
はたまた、バチをほおりなげる動きもある。
大地(田の神)に願いをするかわりに、人々も精一杯身体をギシギシいうまで使うのである。

実は私は、アメリカ公演でこの田植えの太鼓の演目をやった事があるが、大変な太鼓だ。曲芸までいかないが、難しいのである。

そうそう、5月28日に大三島神社では、御田植え祭が行わされたそうだ。

私達もこの日は、御田植え祭の稽古をした。

御田植え祭の太鼓のグレードアップの為に、ダイナミックに身体を使う稽古に・・・多分筋肉痛になるのではないだろうか?