さあ、ここは大三島。1541年(天文10年)早春、鶴姫16才。
島人が鶴姫を探している。馬に乗って、森へ・・・いや、海か?崖っぷちだ!木に登っているとかなんとかで、島中は大騒ぎ。
そこへ「エイッ ヤァ!」と勇ましく気合いの入った声。
なんと鶴姫は、剣術の稽古で水軍の武者と手合わせをしているではないか!
母・妙林は、「はしたない!鶴のように美しく、そしておしとやかに・・・」と願っている。
次兄・安房は、「男も見とれる勇ましさ!鶴のごとく高く飛べ!」と微笑ましくみている。
島人は、「馬弓どれをとっても一流。はたまた、踊る姿は天女。心は優しい、笑顔は花のよう!」
とにかくみんなから好かれている、まぁアイドル的存在。
大きくなった鶴姫を、違う視点からみている長兄・安舎がいる。(これは私が演じています)
みんなは知らないだろう。父上が言っておられた謎めいた言葉・・・
「鶴は龍神の申し子。この子は大きなさだめを持っている」
この言葉を、安舎は深くかみしめていた。
日毎、亡き父上の声が増してくる。鶴に対しての色んな思いが錯綜している。
そんなところへ
次の人物登場!誰でしょう。そんな勿体ぶらなくてもと思うけど、次回へ・・・。
秋田の稽古は、朝から「エイッ ヤァ!」の声。立ち回りの基本である殺陣の稽古・剣術です。
水軍の武者になれば、腰に刀をさし、太刀さばきが必要なのです。
声づくりなどやってから、芝居の絡みをしながら転換稽古。
これは重要。なんせ、台が2つに分かれたかと思うと、それぞれをクルクルまわし、次に合わせるときは違う面なのだ。
パズルみたいだ。各場面ごとに、違う形になる。
では誰が動かすか・・・それは、登場人物がセットアップする。
また別の転換では、このときに手が空いているのは誰か、台本をみて自己申告。
加えて、着替えをする時間も考えておかないといけない。
このセットアップが出来なければ、次の場面は進行しない。
頭の中は、台詞よりもセット転換で一杯!
そんな秋田の稽古でした。
ではまた。